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スタッフブログ

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ことの顛末 その捌
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    ようやく展示会場に入る



    IGASはビッグサイトの東展示場

    6つあるホールを全部使用

    (合計面積51,380屐

    5ヘクタール余りの広大なスペースに

    大小様々な345もの出展がひしめく


    1日で全てを見学するのはさすがに不可能

    なので同行の機械屋さんにお願いし

    当社に関連する企業に絞って案内してもらった




    コニカミノルタ ホリゾン

    ダイヤミック コダック コモリ…

    一般の方には馴染みの薄い社名も散見するだろう


    後々購入を検討している機械や

    自社にあるものの後継や発展機械

    様々なものが一堂に会しており


    アレも欲しいコレも欲しい

    ブルーハーツめいたことを呟く

    資金と設置スペースがあればねぇ…



    「展示会初めて」というスタッフもいることだし

    集合時間と場所を決めて自由行動とし散開

    各々足の向くまま気の向くままに廻り始めた


    昼食を取った後でT中から連絡が入る

    「活版印刷のデモンストレーションやってますよ」


    私が業界入りした頃には活版は既に古い技法として

    主流のオフセットに取って代わられようとしていた

    故に私は活版印刷に触れないまま今日に至っている


    その風合いや独特の質感に魅力を見出され

    数年前より見直されはじめている活版印刷

    当社工場長である
    T中は最新ハイテク技術よりも

    和綴じなどの古き良き技法に興味を持っており

    かねてより「ウチでも活版印刷を」と言っている



    ある企業ブースの一角を借りて機械を設置し

    活版印刷のデモンストレーションを行っているらしい

    先に書いた通りの事情ゆえ間近で見るのは初めて


    ほおぅ こういう仕組みなのですかい なるほど

    出来上がりもナカナカ渋い風合いですな




    色々と見て回り時間も15時頃となった

    スタッフの皆も初めての展示会を満喫した模様

    では名残惜しいがそろそろお暇いたしましょう


    会場を出ると入場口近辺にIGASの看板があった

    制作のパート社員R府が看板を指さし


    「この前で皆で写真を撮りましょう」と提案

    ということでカシャ!


    撮影者を変えてもう一枚カシャ!

    皆イイ笑顔ですね


    そしてビッグサイト前で二班に分かれ解散


    上京のルートをそれぞれで取っていたため

    盛岡へも
    別ルートでの帰途となるのであった

    『日帰り班』はりんかい線で大宮駅へ

    『前乗り班』はゆりかもめで東京駅へ



    『前乗り班』は更に二組に分かれ別行動

    私を含む男四人衆が台場駅で降りる

    女子スタッフ二名は自費でもう一泊し

    東京の美術館や博物館をめぐるという


    自身の内面を高めるための自主的計画

    素晴らしい! 立派な心掛けだ 君たち!



    それに比べ野郎どもが台場で降りたその訳は


    実物大ガンダムを見たかったからだ!




    ドーン!



    (脳内BGM『ガンダム大地に立つ』)

    お台場来たら やっぱ見るでしょ ガンダム!!


    私自身は以前に静岡で見たことがあるのだが

    今回の同行者三名はみんな初見


    驚喜必至のガンプラ世代たちは瞳孔大開放

    「すっげぇ〜」「でっけぇ〜」「かっこいぃ〜」


    ボキャブラリーが幼稚園児並みに退行



    まぁ 初めて見るのだから無理もないか

    新幹線の都合もあるので有料施設には入場せず

    再びゆりかもめに乗り今度こそ東京駅を目指す



    電車を乗り継ぎ東京駅に着いた

    八重洲の地下街で各々お土産を買い

    17:50頃発の新幹線に乗り込む

    あとは盛岡で降りればよいので

    おもむろにビールを飲み始める


    18:15頃 大宮駅で『日帰り班』が合流

    我々
    『前乗り班』4名が座っている2列の

    更に前の列に4名が整然と着席した


    切符を手配したC苦労の賜物

    因みにC葉自身は大宮駅から別行動

    池袋の学校に通う愛息の部屋で一泊するという

    ということで土曜日は8名での帰途となった


    さて新幹線車中

    ビールを飲みながら隣のF向とのバカ話に興じていると

    私のスマホに
    『日帰り班』T山
    からLINEが入った

    2列前の席に座っているT山からである


    「実はさ、こっちは大変だったのよ
    ガーン

     どのように?



    以下…

    LINE上で語られた概要と

    のちに数人から聞いた話をつなげると

    前代未聞な珍事件の全容が浮かび上がった


    ビッグサイトで
    『前乗り班』と別れたあと

    りんかい線で大宮へ移動した
    『日帰り班』

    大宮駅周辺で自由時間を取ることになっていた

    そこで散開前に専務のM上が促し

    皆で新幹線の切符を確認した

    M上「みんなちゃんと切符持ってるね(トーゼン)」

    一同「ハーイ!」

    小学生みたいなやり取りのなか 不穏な雰囲気の者が一人


    M上「どーした?」

    R府「…あの〜私 切符無くしちゃったみたいですぅ




    ・・・・・・?




    パードン!?





    M上クリアフォルダに挟んでいただろ!?

    R府「そうなんですけどぉ…入ってないんですよね」

    M上「そんな訳ないだろう もっとよく探せ!」


    もう一度カバンの中と身の回りを改める
    R府


    R府クリアフォルダはあるけど…切符は無いです」

    狼狽える専務M上

    「なんで無くなるんだ!? 
    切符!!」

    対するR府は何故か落ち着いて見える

    ここよりR府のド天然ぶりが発動となる

    「もしかしたらIGASで落としたのかも…」



    ・・・・・・?



    R府「入場の列に並んでいた時 暑かったからぁ」


    確かに東北人にはとても暑かった

    流れる汗を拭いながら前進した



    R府「このフォルダで煽いでたんで抜け落ちたのかなぁ」



    会場到着直後の話?





    R府「落とし物って届いてないですかね?」


    このとき傍にいたCはハタと思い至った

    IGAS場内で何気ない視線の先に案内所を認め

    「へー こんなトコロに案内所があるんだぁ」

    たまたま見かけたその光景が印象に残っていた


    C葉IGASの事務局に電話してみましょ」


    ただこのとき その場の誰もが思っていた


    見つかる訳がない…



    あの規模の展示会場の中で落とした切符

    期間中最大の入場者数を記録したその日

    雑踏に紛れてゴミとして処分されたかも

    拾った者が正直に届けるとも限らない


    なんせ金券だし…


    予備のお金で帰りの新幹線代は足りるか

    経理で鉄のCは計算でフル回転


    しかしそんなC葉の心配をよそに結構冷静なR府

    R府名前と住所書いているし大丈夫だと思います

    ……? どゆこと?


    R府「切符を入れた袋の記入欄に書いてあるんですよ」



    ☝ コレのこと?



    コレに住所氏名を書いたの!?




    R府「拾った方も届けられた方も判りますよね」


    うん 確かに確認しやすいけど…


    …イヤイヤイヤ!




    世の中 甘く見過ぎじゃね!?


    ド天然にも限度っちゅーモンがあるだろう

    も少し世知辛いもんだよ 世間ってのは


    C葉IGAS事務局に電話を入れてみると


    届いていますよ




    マジですか!?






    思いのほか激甘な世間





    拾った方が届けていかれました





    流石はニッポン!


    世界に誇れる美徳の国!!




    そうと分かればソッコー引取りに向かう

    わざわざ全員で動くこともないだろうと

    R府と付き添いのC葉会場へトンボ帰り

    残りの3人は大宮駅周辺で自由時間を兼ねて待機


    会場到着の2名 C葉の覚えのある案内所へ直行

    電話で事情を告げていたため話は早い

    住所氏名記載のため本人確認もスムーズ!


    かくして切符は無事 持ち主の手に還った


    後ほど―この時を思い出しながらC葉は述懐する



    案内所のオネーさんたち…


    吹き出しそうなのを必死に堪えていた




    ウン そりゃそうだろな!



    来たよ来たよ 切符落したヤツ

    住所氏名書いた切符落したヤツ




    案内所のオネーさん内輪で語り草だろうよ!




    ……ということで

    東京での珍事件は一気に収束と決着を見た

    無事帰って来れたから良いようなものの

    本当だったら厳重注意モンだからね


    そこんトコ重〜じゅう反省してね!


    切符を落とした当の本人 R府曰く


    「電話番号も書いておけば良かったんですね」


    ……うん………いや




    反省すべきはそこじゃない



    ド天然ぶりは留まるところを知らない


    新幹線は盛岡駅へ到着 改札を出てその場で解散

    T山R府M上専務の車に便乗

    車中でR府トンデモ珍事件の概要を確認


    ジローレジェンド認定!


    殿堂入り確定!



    「もうコレ ブログに書かせてもらうから!」

    R府は苦笑しながら頷いた


    本人に承諾を貰い

    その他のエピソードも加えつつ

    延々と8回に渡り書き連ねてまいりました

    長々とお読みいただいた皆様に感謝申し上げます

    各話の間が空いてしまいご迷惑をおかけしました



    ジロースタッフ東京旅行の顛末記


    これにて一巻の終わりでございます



    by RON
    | - | 14:51 | comments(0) | - | - |